喉の力みに悩む方とのレッスン。呼吸のアイデアでとても吹きやすくなった!

サックス愛好家の方とアルトサックスの演奏についてレッスンしました。レッスン後に感想を頂いたので紹介します。

 

サックス愛好家(匿名)さん

今日は本当にありがとうございました。とても息を出しやすく吹きやすくなりました!腹式呼吸(胸腹式呼吸)を意識していたのですが、おなかで吸おうとすると入るタイミングが難しくなり目一杯吸えていなかったのですが、ピラティスで肋骨の最下に手のひらを当てて息を感じて呼吸するのと同じように、今日教えていただいたやり方でするととても吹きやすくなりました。アンブシュアについても、顔全体で包み込むように考えるとイメージしやすかったです。ありがとうございました!

 

レッスンで起きた学びをこうしてシェアして頂けるのはいつも本当に嬉しいです。サックスのレッスンで長らく喉の力みに悩み、取り組んでこられたとのことでしたので練習に使える考えが見つかったようでよかったです。

 

 

レッスンの内容も少し紹介させて頂きます。今回の喉の力みについてのレッスンはおおよそ5分程度のクイックなものでした。そこで提案したのは空気によってリードが振動するためのアンブシュアのアイデアと、呼吸についての2点です。

 

レッスン中の考えを正直に解説すると、このレッスンの中で喉の力みと言われることを引き起こしている原因は僕にはわかりませんでした。観察をしていて興味を持ったのは、演奏の全体の中でアンブシュアや呼吸の動きに対してどんなアイデアやプランを持っているかということでした。その動きについて僕から提案できる建設的なアイデアも考えていました。そのアイデアによって喉の力みが解消されるという風にもはっきりと結びつけてはいませんでした。相手がやりたいこと(演奏)に対してどう建設的になれるかという視点で見ていたので、そこから思いついたアイデアを試してみることを提案しました。

 

アンブシュアの動きの方向

まず一つ目に提案したことは、より空気によってリードが振動するようにアンブシュアとマウスピースとの関係を作るため、口周りの表情筋が前方向(マウスピースのある方向)へ働くことをイメージすること。(具体的な筋肉の種類や作用というよりは、大雑把に捉えています。)

試してもらうと、アンブシュアにおける口の両端の役割が明確になり吹きやすくなったとフィードバックがありました。

 

動きのサポートととしての関節の構造。

次に呼吸の動きのアイデアについて。これはこのレッスンの中で建設的に働くだろうと選んだアイデアなので、呼吸の全貌を解説するような意図はありません。管楽器演奏の呼吸の様々なアイデアは筋肉的なイメージで語られることが多いように個人的に感じています。腹式呼吸、腹筋、横隔膜など。今回は骨の動きの側面から呼吸についてのちょっとしたアイデアを考えてみました。

まず、動きのサポートとしての関節という表現についてですが、骨と骨との連結するところを関節と呼びます。例えば肘を曲げる時に、肘関節を軸にして前腕が上腕に対して(その逆も)動ける構造になっています。この肘を曲げる動きを二つのやり方で試してみてください。

ひとつめは、肘の関節を曲げると思ってやる。

ふたつめは、肘から先の前腕~手の指先までが空間の中で動くのを、肘関節の構造がサポートすると思ってやる。

違いはあるでしょうか?(質問や意見などのコメントもよければどうぞ。)

 

このふたつめの提案が、動きのサポートととして関節の構造を捉えるという考えです。例えに肘関節を挙げましたが、今度は呼吸について考えます。

息を吸うとき、胸郭内の容積が大きくなります。また息を吐く、空気を外へ出すときには胸郭内の容積が小さくなります。この空気の出入りに伴う胸郭内の容積の変化は、肋骨の動きを含みます。肋骨の上から10番目までは身体の前側(背中側ではなく胸側)で胸骨という骨とつながり肺と心臓を囲うかごのようになっています。(胸郭は、英語でrib cageと言い、肋骨のかごを意味します。) 一方、背中側では肋骨は脊椎と連結し関節をつくっています。つまり脊椎に対して肋骨は動ける構造になっています。

空気が身体に入るのにも、肋骨と脊椎との関節による協力があって肋骨が動く。空気が外へ出ていくのにも、肋骨と脊椎との関節による協力があって肋骨が動く。(この動きには、横隔膜や他の呼吸に関わる筋肉もちゃんと働いています。)

空気の出し入れには、胸郭内の密閉された胸腔という空間の内圧と、外の気圧との差も関係するので、この肋骨の動きは環境との関わりの中で起きる動きとも言えます。これは全体性からやってくるアイデアです。

 

ぜひ、試してみてください!ブログ記事に関する感想、コメント、質問もどうぞ!

 

 

 

 

2018年5月4日、アレクサンダーテクニーク教師資格を取得しました!ボディチャンス大阪ベーシックコースをはじめ、各種レッスンを行っています。

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執筆者 森岡尚之 もりおか なおゆき
芸大でアレクサンダーテクニーク教えてます。大学の専攻はトロンボーンでした。プロフィール

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