どうすればひとりひとりと向き合えるんだろう

どうすればひとりひとりと向き合ってレッスンできるだろう?
 
 
レッスンを受けてくださってる方から、「森岡のレッスンを選んだ理由は、悩みに真っ向から向き合ってくれるところ」と言って頂きました。
 
素直に嬉しいなあと受け取っていたのですが、思えば楽器のレッスンを始めたころや、部活の後輩に楽器を教え始めたころから、「どうすればひとりひとりと向き合えるようになるんだろう」って漠然と考えてたことを思い出しました。
 
 
それこそ、その当時は、
 
吹奏楽部の指導などで「こうしてごらん」と言って、
 
その通りにできる子もいれば、そうじゃない子もして、
 
「こうするんだよ!」と同じことをひたすら繰り返して、
 
いつかできるようになる、いつかわかると信じようとしている自分に、
 
違和感というか疑問も感じていました。
 
「こうしてごらん」ができない子たちに対して、
 
何かもっとわかりやすく伝えられないかなあと色々試してみたりもしましたが、
 
結局、自分がその場で何もできないことに不安を感じたり焦ったりして、
 
「分からない」という状況が受け入れられず、なんとか「分からせよう」と躍起になり、
 
いつもの、自分の中の「マニュアル」みたいなものをそのまま言うしかありませんでした。
 
そうすると自分の設けた枠の中に収まる生徒さんと、枠の外に出てしまう生徒さんという風に分かれて、自分は枠の外に出てしまった生徒さんに対して何もできないということになる。
 
ここができてないからなんだよ。と分かりやすく浅い答えを「設けて」そう決めつけてしまう感じ。
 
違和感を感じつつも、ついついそうしちゃう、ような。今もそんな感じになることがあります。
 
 
 
 
これは、何か他人の教え方を批判しようとか、そんなんじゃなくて、自分の教え方に対して個人的に感じている矛盾や違和感のことです。
 
 
 
反対に、自分自身は「他人から教わる」ときにどうだったかというと、
 
先生の言うことを分かろうとしたり分かったつもりになるばかりで、
 
自分の感覚や疑問、違和感などには向き合っていなかったように思います。
 
「分かったつもり」でやり過ごしているうちに、周りの会話にちっともついていけなくなってしまったような感覚がありました。
 
 
 
さらに演奏の不調により混乱し始めて、楽器が吹けなくなってしまった時には、
 
何をどうすればいいかも、誰に何を聞けばいいかも全く思いつかない状態になってしまいました。
 
 
 
心身の不要な緊張に対して効果的なメソッド、アレクサンダーテクニークを学び始めて、他の人には見せないようにしていたテレビ台裏の複雑に絡み合ったコードを、丁寧に解いていくような作業が始まりました。
 
その作業をする中で、それを手伝ってくれた先生たちは、僕の状態に焦ったり不安を見せたりすることなく、
 
建設的なアイデアを提供し、
 
それが僕にとって有効に働くかどうかを見定めていました。
 
 
 
まさに、ひとりひとりと向き合うレッスンってこんな感じだなあって思いました。
 
 
現在僕は、
 
・音楽教室や中高の部活指導員として演奏やアンサンブルを教える楽器の先生
・対面やオンラインの1対1でその人の演奏技術上の悩みや演奏不安などの悩みの解決をサポートする楽器の先生
 
 
 
という2本軸で音楽する人たちと関わっています。
(他には、芸大のダンス科や、アレクサンダーテクニーク教師養成所の授業を受け持ったりしています。)
 
 
この二つが完全に分かれているわけではなくて、指導に行っている中学校で全楽器の生徒の悩みにひとことアドバイス講習会をしたり、最初アレクサンダーテクニークの個人レッスンに来られたけど、トロンボーンの演奏のレッスンを希望されたりもあります◉
 
 
謎に加盟しているFacebookグループ、「あひる商会」という世界各地のあひるちゃんマスコットを貼っていく会のタイムラインで「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉を知り、関連書籍を執筆されている帚木蓬生さんの本を読み始めました。
 
 
 
問題を素早く解決する能力(ポジティブ・ケイパビリティ)に対して、答えの出ない如何しようもない事態を受け入れて焦らず付き合い続ける能力(ネガティブ・ケイパビリティ)のお話です。







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執筆者 森岡尚之 もりおか なおゆき
芸大でアレクサンダーテクニーク教えてます。大学の専攻はトロンボーンでした。プロフィール

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